このライドは単なる登坂以上のものだった。まさにこうした条件に耐えるべく設計されたAW25 Proコレクションの実証の場となった。アクアゼロジャージを身にまとい、小雨が降り続く中、気温は8~10℃で安定していた。まさにこのジャケットが設計された環境だ。頂上まであと15キロ、気温が確実に下がり始めたところで、レイヤリングが真価を発揮した。Pro・断熱ジャケット、Pro・断熱ジレ、Pro・軽量グローブが、最後の追い込みに向けた的確な保護を提供した。標高が上がるほど、冷気は容赦なく襲いかかる。頂上では、空気は生々しく、何ものにも遮られていない。過酷でありながら、美しい。
これが冬のライディングのパラドックスだ——苛烈さと至福が共存する。ここで走ることは、その両方に身を委ね、苦闘の中に喜びを見出すことだ。適切な鎧に身を包めば、身体はより遠くへ、より激しく、より高く到達できる。装備は限界を保ち、結果を決めるのはライダーの決意だけとなる。